銘柄の由来ともなっている長谷川栄雅が
播州の地で酒づくりを始めたのは、寛文6年(1666年)のことである。
以来、350年に渡り受け継がれてきた日本酒づくり。
その歴史の中で行われてきたのは、壮大な取捨選択。
時代の変化から生まれてくる様々な技術を見極め、
良い部分だけを抽出し、次の世代へとつないでいく。
350年におよぶ経験によって研ぎ澄まされてきた
日本酒づくりの技が、長谷川栄雅に活きている。
銘柄の由来ともなっている長谷川栄雅が
播州の地で酒づくりを始めたのは、寛文6年(1666年)のことである。
以来、350年に渡り受け継がれてきた日本酒づくり。
その歴史の中で行われてきたのは、壮大な取捨選択。
時代の変化から生まれてくる様々な技術を見極め、
良い部分だけを抽出し、次の世代へとつないでいく。
350年におよぶ経験によって研ぎ澄まされてきた
日本酒づくりの技が、長谷川栄雅に活きている。
もろみから日本酒を搾る方法として、
最も一般的なものは、機械による搾りである。
搾り終わるまでの時間が早く、大量に搾ることができる。
一方、長谷川栄雅は、袋搾りという方法にこだわっている。
酒袋にもろみを詰め、吊るす。
袋から染み出し、したたり落ちる一滴一滴を集めていく。
重力以外の力を一切加えないため、
生きている酵母にストレスを与えることなく、
無垢な味わいだけを抽出することができる。
しかし、この方法では量を確保することは難しい。
効率ではなく、日本酒づくりの深淵を追求する。
袋搾りに、長谷川栄雅の本質が表れている。
酒質を決定づける麹づくりは、
日本酒づくりの中でも最も重要な工程のひとつ。
鍵を握るのは、温度と湿度の巧みな調律。
麹菌の生命力を米の一粒一粒に行き渡らせていく作業である。
長谷川栄雅が用いたのは、古くから伝わる「蓋麹法」。
米を小分けに盛った木製の麹蓋を積み重ね、温度を調節する。
米の温度の微妙な変化に神経を注ぎ、2〜3時間おきに積み直す。
一晩中繰り返される手間のかかる作業によって、
繊細な味と香りが引き出される。
長谷川栄雅のために現代に生きる技。
体力と技術を要する蓋麹法を受け継ぐ者は、
今日わずかしかいない。
日本酒づくりは、米づくりから始まる。
長谷川栄雅が使用するのは、特A地区に指定されている、
兵庫県加東市小沢地区で生産される山田錦。
特A地区とは、山田錦の中でも特に優れた米を生産する地区であり、
特A地区産の米の量は、山田錦全体の1割にも満たない。
小沢地区の田んぼは水持ちの良い粘土質で、
昼夜の温度差があり、山田錦にとっては理想の地と言える。
希少な米を贅沢に使う長谷川栄雅の日本酒づくりは、
契約農家の方々の労に支えられている。
水は酒質を左右する要因のひとつであり、
蔵元の個性を決定づける。
長谷川栄雅を醸すのは、
名勝「鹿ヶ壺」を源流とする揖保川系林田川の伏流水。
甘みのある軟水で、柔らかな口当たりの酒を生み出す。
技術や情熱だけでは日本酒づくりを続けることはできない。
豊かな森や土壌が時をかけて磨き上げた良質な水があってこそ。
長谷川栄雅もまた、大自然の恵みの
ひとつであると言っても過言ではないだろう。
穏やかな香り。やわらかな口あたり。
米の旨さを存分に引き出した、
キレのある澄み切った味わい。
すべては、料理の持ち味を際立たせるために。
至福の食のひとときが、この一杯からはじまります。
日本の伝統を贈る。
日本で唯一の“折り熨斗”製造専門店に依頼したオリジナルの折り熨斗や、宮内庁御用達の紅水引を手掛ける職人が作る水引。良質な国産桐材を使用した桐箱など、日本の伝統的な手仕事が光るパッケージは贈り物に相応しい逸品です。
杜氏は思い描く酒を実現するために、
経験と技術を注ぎ込み、自然の営みをコントロールする。
しかし、酒は生きている。ときに杜氏の期待を超え、杜氏を試す。
その問いかけに答えるため、杜氏は息詰まる調整を続ける。
自然と対峙し、濃密な対話を繰り返しながら、
さらなる高みをめざす。
だからこそ、毎年、新しい感動が生まれる。
酒づくりに、正解はない。
想い描く酒に合わせて、米と、どう向き合うのか。
杜氏の真価が問われる。
複雑な要素を巧みに調和させ、一粒の真髄を引き出す。
芳醇な香りとコク、澄み切った味わい。
米本来の旨さが五感を満たす。
日本酒が、米の酒であることを実感する瞬間。
絵画や書、陶芸などと等しく、
日本酒もまた、人の心を豊かにするものでありたい。
絵の具や筆ではなく、水と米を用いて。
人は絵師のごとく、心を砕き、技術のすべてを注ぎ込み、
最高の発酵をめざす。
素材は人の情熱に応え、極上の香りと味わいを描き出す。
長谷川栄雅。 それは、発酵の日本芸術。
芸術品は、見る人にある種の緊張感をもたらす。
作品に込められた想いや技術、
価値の重さに人は畏怖の念を抱き、襟を正す。
長谷川栄雅もまた、緊張感を愉しむ酒だ。
注ぎ込んだ技の全てが、飲む人の感性に問いかける。
気持ちを引き締め、嗜むことに集中させる。
酒との真剣勝負。
そこに、美しい時間が訪れる。
日本の美、長谷川栄雅。
日本酒とは、単に水と米と麹からつくられた酒ではない。
日本人の技術や価値観、
文化を表現するものだと思う。
私たちがめざすのは、日本酒を通じて、
日本の真価を感じてもらうこと。
長谷川栄雅。
この一杯の先に、日本の圧倒的な美が宿る「世界」がある。
生き方がある。
「長谷川栄雅」とは、単なる日本酒ではありません。
日本酒の原点でもある、この国の風土、文化。
その圧倒的な美しさの深淵に触れる特別な体験をお届けすること。
それこそが、「長谷川栄雅」の使命です。
味わいのみならず、時間と空間、酒器にいたるまで、
「長谷川栄雅」の世界をプロデュースしていく。
「長谷川栄雅」を通じて、お客様と社会に、新たな価値を提案していく。
そのために、従来の領域を超え、新たなビジネスモデルへの挑戦を始めています。
日本酒をつくるのではなく、この国の新しい文化をつくる。
その強い想いとともに、「長谷川栄雅」というプロジェクトに取り組んでいきます。
ヤヱガキ酒造代表取締役社長
長谷川 雄介
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